※営業日のお知らせ※
8月11日(金)~8月15日(火)は休業日とさせていただきます。
期間中ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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コバセイでは高騰する電気代に抗い、さまざまな節電をして参りました。
現在行っている #100万円節電チャレンジでは、エアコンの設定温度を30℃にして、
扇風機を各部署で回し、吸水速乾・接触冷感・気化熱冷却のポロシャツを着て勤務しております。
100万円節電チャレンジスタート! | 株式会社コバヤシ精密工業 (kobasei.com)
風の谷のコバセイ~私たちはどう生きるか~ | 株式会社コバヤシ精密工業 (kobasei.com)
他にも、気圧差でドアが開かなくなるほどの換気をしてきた現場の換気扇を抑えてみたり、
24時間動き続けていた昇圧器にブレーカーを設置してみたり、エアコンのフィルターも掃除しました。
それらの試みは大なり小なりの結果を生んで来ましたが、試みの中には大失敗のものもあります。
今回は夏季休業直前特大号ということで、ご購読のみなさまだけにコバセイの失敗談を広報よりお知らせします。
被害者は弊社で一番の大きさを誇る5軸加工マシニングセンタ、MU5000-Vです。
パレットチェンジャーつきの加工機で、担当者退勤後も機械を稼働させることができます。
コバセイのMU5000-Vを含む何台かの加工機には、チラーという機械がついています。
チラーとは冷却水循環装置のことで、循環液で対象物の温度を冷却する働きをします。
工作機械におけるチラーは、加工による発熱を抑えるためにクーラント(冷却潤滑液)の温度調節をする役割があります。
このチラーの中に保冷剤を入れれば、クーラントが冷却されて
チラーの負担が軽減されるのではないかと考えた社長は、担当オペレーターにそれを提案しました。
冒険家な社長の提案に、慎重派の製造部オペレーターは頭を抱えました。
しかし社長の提案をはなから否定する訳にはいきません。
そこでいくつかの実験をしてみることにしました。
〇チラーの電源を落としてみる
これは予想通り、金属の発熱が抑えられず、加工品の精度が保てなくなりました。
〇チラーの内部を冷やす
冷却機能はオフされましたが、今度は加熱機能が働き、更に精度が出なくなりめちゃくちゃになりました。
◎わかったこと
チラーの内部から冷却すると加熱機能が働き加工に重大な不具合が生じる
チラーの電源を落としたことで、チラーそのものの電気代を確認したが、1時間数十円程度であり、節電効果は少ない。
この実験結果から、コバセイの現場のチラー全てに保冷剤を入れる作戦は中止されました。
MU5000-Vの尊い犠牲(故障もなにもしてません)の上、他のチラー付き工作機械は守られました。
あらゆる角度から節電を試みるコバセイですが、成功の裏には失敗もまた存在するのです。
夏季休暇後も冷房節電は続き、気温が下がってきたら今度は暖房節電が始まります。
季節や場合に応じた節電チャレンジを今後とも続けていきますので、今後の動きをお見逃しなく。