五十歩百歩でも百歩を目指す

新年度を迎えましてお忙しい中と存じますが、今週もご購読ありがとうございます。
本年度もコバセイの活動を通し皆様のお役に立つことがお伝えできるよう
精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

4月3日コバセイでは新入社員2名の入社式昇級発表を行い、新しい風が吹きました。
新入社員の2名には、今週は新人研修や、社長と一緒に挨拶周りに行ってもらう予定です。
落ち着いた頃に、新入社員2名と昇級した2名に改めて取材して来ようと思います。

▼入社式の様子

製品としての新入社員といえば、ポータブル通信電流計ENIMASですが、
先日、長瀬産業株式会社様のプラットフォームサイトplaplatに掲載していただきました。

ありそうでなかった電流計測機「ENIMAS」(エニマス)
https://nagase.plaplat.com/sustainable_solution/facility/promjapan_enimas/

記事内では弊社を「下町ロケットのような精密機器メーカー」と称し、ENIMASの生い立ちも書かれています。
コバセイは社員数30人以下の工場ですが、電気代は1日で平均的な家庭の2か月分を超える金額がかかります。
ENIMASで電気代の詳細が見えなかったうちは、クールビズウォームビズを徹底し、
会社全体の電力使用量のしきい値を設定したデマンド計が鳴った時に、空調を少し止めるくらいしかできませんでした。
しかしそれは社員の健康を損ねるリスクもある節電方法で、特に真夏の灼熱になる昼過ぎにエアコンを止めるなど
さすがにできず、デマンド計が鳴りっぱなしの日もありました。
誰かが無理をしないと成せない節電などあって良い訳がありませんが、
どこから手を付ければ良いのかが明確にわからないと改善のしようもありません。

そこで自社でENIMASを開発・設置してみると、製造エリアの機械たちに目が行きました。
普段から莫大な電力を消費する工作機械ですが、実は待機電力もバカにできない電気代がかかっていたのです。
それから、工作機械に空気を送るコンプレッサー
旋盤・マシニングセンタは退勤後でも加工が終われば電源が落ちますが、コンプレッサーは加工終了後も空気を圧縮し続けます。
そこで、
待機電力の電気代を担当オペレーターに伝達し、待機時間は機械を止めるよう気を付けてもらう
機械を動かしたまま退勤しても、コンプレッサーを遠隔でOFFにする仕組みを作る
このようにENIMASで発見した金食いポイントをひとつひとつ改善するだけで、年間数十万円の節電に成功したのです。

専門的な大きな機械だからこそ、待機させたその小さな瞬間も、大口を開けて電気を食べ続けます。
それが、コバセイより更に大きな設備のある工場であれば、丸飲みする電力は恐ろしい量になります。
そこで最近登場したのが、ENIMAS-400です。
従来では計測範囲は0~100Aのところ 
ENIMAS-400は50~400Aまで計測可能
今まで計測できなかった大型設備にも対応できます。

▼ENIMAS/ENIMAS-400

「うちの設備じゃ使えないな…」
というお客様のお声をもとに、ENIMAS-400は開発されました。
手の届かなかったところまで手を届けるのがコバセイの仕事です。
今後もお客様のお声と共にENIMASを成長させて参りますので、宜しくお願い致します。