コバセイでは2014年よりJISQ9100を取得し、航空機の部品製造を行っております。
では、JISQ9100とは何なのでしょうか。
手短に言うと、JISQ9100は航空宇宙・防衛における品質マネジメントシステムです。
航空業界の仕事に携わるためには、JISQ9100の認証取得がなければ基本的には参入できません。
また、JISQ9100はJISQ9001の規格をレベルアップされたもので、日本規格でありながら国際規格ISO9001と同じものとして機能しています。JISQ9100もまた、国際的に通用する規格だということです。
JIS規格、ISO規格までは日常生活でも耳にしますが、ナンバーまで細分化されると急に専門的になってきます。
もう少し詳しくご紹介しましょう。
ISOとは、スイスの非政府機関International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称です。
本来ならば接頭語を取りIOSとなりますがギリシャ語のISOS(同じ、等しい)から引用し、ISOとされたようです。
ISOでは製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるように」国際的に通用する規格を制定しています。これがISO規格です。
また、製品そのものではなく、組織の品質活動や環境活動を管理するための仕組みにもISO規格は制定されています。
これらは「マネジメントシステム規格」と呼ばれ、品質マネジメントシステム(ISO9001)や環境マネジメントシステム(ISO14001)などがあります。
このマネジメントシステムは英語、フランス語などで作成されていますが、日本国内での使用を円滑にするために、技術的内容や規格票の様式を変更することなく日本語翻訳され、日本の国家規格として発行されたものがJISQ9001やJISQ14001です。
翻訳されたJISは、言語で作成されたISOと同じ内容であると認められており、国際整合化が図られています。ISO9001とJISQ9001は同一に扱われています。
さて、コバセイの取得するJISQ9100ですが、これは前記で述べましたようにJISQ9001をベースとしたセクター規格です。
JISQ9001は顧客に提供する製品・サービスの品質を継続的に向上させていくことを目的とした品質マネジメントシステムの規格です。
これはどのような業界でも使用できる規格であり、普遍的な内容にまとめられたものですが、より実践的に使用できるよう、業界固有の要素について追加要求事項を規定したものが、セクター規格です。
そのセクター規格の中の航空宇宙・防衛産業において製品・サービスの安全性を確保し、信頼性を向上させるためのマネジメントシステム規格がJISQ9100です。
アメリカの規格AS9100やヨーロッパのEX9100と技術的に同等であり、世界の航空宇宙・防衛産業でグローバルな部品調達基準として採用されています。
コバセイはJISQ9100の求める「航空宇宙・防衛産業における顧客および規制要求事項を一貫して満たす製品・サービスの提供」の基準に合格しており、世界的に通用する規格の製品を提供できるということです。
「コバヤシ精密工業」の「精密」は世界に通用する精密さです。
これからもその名、認証に恥じぬものづくりで邁進してまいります。
参考
JQA(日本品質保証機構) https://www.jqa.jp/
JBA(日本適合性認定協会) https://www.jab.or.jp/