初心者が送るマシン紹介<画像寸法測定器>

お世話になっております。
コバヤシ精密工業がお送りしますコバセイメルマガサービスです。
このメールは名刺交換した方、過去にお会いした方にお送りしております。
製造部の切削機をご紹介してきましたが、今回は検査室のマシンをご紹介したいと思います。
加工業にとって製造よりも重要と言っても過言ではない業務が検査です。
検査室では毎日仕上がった製品が仕様書の寸法通りか、お客様が求める品質に達しているかをチェックしています。
その業務の中で測定機械は、個人測定の誤差をなくし、測定の効率と精度を高めてくれます。
今回は弊社所有の測定器の中から、キーエンス様の画像寸法測定器を紹介したいと思います。

画像測定器の機能は主にエッジ計測(画像の中から品物の寸法の割り出し)、オートフォーカス(画像のピント合わせ)、パターン認識(位置決め、欠損チェック)からなります。

はじめに品物の形を記憶させ、品物の縁の位置を見つけます。
品物を画像にして取り込むと、面粗度によって(面が荒く削られていたり、ザラザラな加工をされていた場合)、品物とステージの境が曖昧になってしまうことがありますが、
測定器のレンズがピントを合わせることで正確に計測することができます。
品物を記憶させたら、規定の寸法を設定します。
寸法測定時間は数秒で済み、規定内の寸法の品物にはOK、計測できなかった品物にはFail、寸法外の品物にはNGマークがつきます。
▼ステージ

また画像寸法測定器という名がついていますが、二次元的な寸法だけでなく高さや穴の寸法も計測できます。
スタイラスという針がついており、その針がステージと品物それぞれの上に落ち、高度差によって高さの寸法を計測します。
▼スタイラス

ライトプローブというチョウチンアンコウのような棒では、画像より精密に内径を測ることができます。
▼ライトプローブ

画像寸法測定器を使う利点は、人間より精度の高い計測ができることに加え、画像を保存しておけることもあげられます。
画像を保存しておくことによって、品物の形の記憶など段取りを省略することができます。
また計測結果をデータ化しておくことで、品質改善の糸口にもなります。
しかし、画像寸法測定器を使用しても計測が上手くいかないときもあります。
そんなときは三次元測定機など別の機械を使ったり、別の方法で計測しなおします。
高性能な測定器と経験を積んだスタッフの手によって、コバセイの品質は保たれているのです。