コバヤシ精密工業は電気使用量を見つめ続け、
2023年度は2022年度比較-116,042kWh、削減額-4,845,108円を達成致しました。
本腰を入れ始めたのは、忘れもしない2023年1月。
その時は、「衣類で防寒して、暖房は控えめにしましょう」程度の
ウォームビズで、例年とさほど変わらない電気の使い方をしておりました。
しかし、電気使用量は例年通りなのに、電気代は高騰の結果前年の50万円増し。
一か月で148万円もの請求が来たのです。
これはいかんと、社内中の分電盤にENIMASを取り付け、電気の動きを観察し始めました。
すると見えて来たのが、無駄な電力。
現場には20台を超える工作機がありますが、出勤したら全ての工作機にすぐ電源が入れられます。
暖機運転は習慣化していたことですが、社長はここに目を付け始めました。
莫大な電気使用のマシニングセンタ・複合旋盤の暖機運転・待機電力はどれほどの電力消費なのだろう…
工作機それぞれの待機電力を計測し、担当オペレーターに伝えます。
オペレーターはその日のスケジュールの元、使わない時間は電源を落とすようになりました。
変化は現場だけにとどまりません。
社内全体の電力を見ると、冬場には現場の使用電力よりも大食漢がいました。
それが、暖房です。
暖房費は社内全体の4割にも上る電気使用率を誇り、グラフに鎮座していました。
そこで、来たる冷房の時期に備え、開発し全社員に配布されたのが、水冷式ポロシャツ。
太い血管が通る首元と脇に水の通り道(特殊繊維)を作り、打ち水の如く気化熱で体温を冷却させます。
2024年の冬には電熱ベストが配られ、冷暖房を徹底的に抑えることに成功しました。
電気代は最大使用量から基本料金が計算されます。
地道な省エネ活動と、使用ピーク時間に大きな機械を止めた結果、
1年間でコバヤシ精密工業の契約電力は
171kWh→157kWh→143kWhと2段階も下がりました。
電気の見える化は、業界ごと、事業所ごとにさまざまな結果を見せてくれます。
次回は導入頂いたお客様の事例をご紹介します。
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