ドローンといえば何を思い浮かべるでしょうか。
東京五輪の開会式ではLEDライトをつけた1824台のドローンが
イルミネーションショーを行いました。
用途の幅が広がるドローンですが、本来のドローンの機能といえば上空撮影。
新しい撮影技術として映画などに取り入れられたり、
高所の撮影で橋やトンネル、高速道路などの点検にも使われています。
飛行中の撮影で重要となってくるものは安定した映像撮影です。
▼ドローンカメラ
しかし、風に煽られたり回転するドローンで、
どのようにして映像を安定させるかご存知ですか。
ドローン(トイドローンを除く)にはジンバル機構がついていて、
機体が傾いても揺れない撮影ができるようになっています。
ジンバル機構は二軸、または三軸のスタビライザー(安定化装置)のことで、
ピッチ軸、ロール軸、ヨー軸があります。
ピッチ軸は縦ブレを制御する軸、ロール軸は前後のブレを制御する軸、
そしてヨー軸は横ブレを制御する軸です。
この三軸それぞれに電子モーターがつき、一定のバランスを保つために電子制御されることで、
ブレのない映像を撮影することができます。
これらは船や飛行機、自動車自転車などの乗り物に取り付けられ、
外乱や操縦によって発生する不規則で不要な揺れや転倒や転覆の防止する働きもあります。
また身近なところでは、カメラやスマホの雲台(三脚とカメラを仲介する部分)もあります。
▼スマホ用ジンバル機構雲台
さまざまなところで活躍するジンバル機構によって、
ドローンも飛行しながら滑らかな動画を撮影することができるのです。
いま、コバセイで特に力を入れているのが
UAV(無人航空機)専用エンジンです。
UAVにはセスナ型の無人航空機やドローンタイプのもの等ありますが、
コバセイが推して行きたいのはドローンタイプ。
産業用ドローンは持続力とパワーが必要なため、
現在の主力となっているリチウム電池をこまめに換えるより、
ガソリンでエンジン発電をするハイブリッドドローンの方が効果的です。
近江商人の考えで「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」というものがあります。
コバセイはこれを商売のジンバル機構と考え、
この三軸を心に「世の中をあっ!と言わせる」仕事を目指しています。
長時間の撮影にも耐えられる、コバセイのハイブリッドドローン用エンジンが
産業を進化させる第一歩になれるよう邁進してまいります。