初心者が送るマシン紹介<三次元測定機>

今回ご紹介するのは、brown&sharp様のgage2000 三次元測定機です。

三次元測定機とは、品物の形状をデータ上で立体的にとらえて様々な測定を可能にしたマシンです。
JIS B 7400(製品の幾何特性仕様規格)では「互いに直行する案内と、案内の移動量を求めるスケール及びプローブをもち、それぞれの移動量からプローブの三次元座標値を求めることができる機械」と定義されています。
弊社の測定器で説明すると、レールが「案内」、「スケール」がその案内の移動距離、そして、製品に接触して測定する先端が「プローブ」です。

▼レール

▼定盤(案内が移動するところ)

▼プローブ
三次元測定機の測定情報は、X,Y,Zの座標として記録されます。
その座標情報を組み合わせ、球体や円錐など、三次元の立体図形(幾何学要素)を作成します。
そして作成された幾何学要素の組み合わせにより、寸法や交差(寸法許容範囲)などを測定します。

三次元測定機は、測定器のタイプ、寸法方法などにより呼称や分類方法が異なります。
設置方法に於いては据え置き型や持ち運びできるポータブルタイプ、
外観に於いては前後に動く門に左右上下に動くプローブがつけられた門型や、一本の腕にプローブのついた多関節アーム型、
測定方法に於いては、接触型、非接触型、レーザートラッカー(レーザーで常に測定機の位置を追う)、レイアウトマシン(図面をもとに座標を比べる)
これらを元に分類すると、弊社の測定器は据え置き型、門型、接触型の測定器になります。
弊社設備の画像寸法測定器と比べ、三次元測定機はスケールが広いため大きな製品も測定することができます。
また画像寸法測定器にもプローブはついていますが、三次元測定機はプローブに角度を加えることで、より複雑な形状にも対応することができます。

コバセイではJISQ9100(航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格)を取得しており、航空機部品など丈夫で精度の高い部品を製造しております。
航空機部品の注文は、0.01mm単位の厳しい公差を求められる品物も少なくありません。
人力で計測すると毎度僅かでも誤差がでてしまいますが、三次元測定機を始めとする測定機器によって公差の厳しい品物も、より精密な検査をすることができるのです。
また弊社では製造から検査、組立まで一挙に引き受けております。
一社で全工程を引き受けることで時間とコストの大幅削減、書類の簡略化を可能にしています。
貴社で時間やコストの気になっている部品の発注がございましたら、是非一度コバセイにご相談ください。