【桜始開の季節に】コバセイが大切にしている、ものづくりと遊び心。

今日、3月27日は「さくらの日」です。
これは日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた桜を通して、
日本の豊かな自然や文化について関心を深めることを目的に、
日本さくらの会が1992年に制定した記念日です。
日付は「3×9(さくら)=27」の語呂合わせと、
暦の七十二候の一つである「桜始開(さくらはじめてひらく)」が
ちょうどこの時期にあたることに由来しています。

そんな暦の言葉通り、春の柔らかな風とともに、
ここSIA神奈川の地でも桜が静かに花を咲かせ始めました。
この桜たちは、かつてこの地がものづくりの産業集積地として産声をあげた、
SIA神奈川の設立時に植えられた歴史ある木々です。
時代の移り変わりとともに組合としての役割はひとつの節目を迎えましたが、
桜の木だけは今も変わらず、この場所に深く根を張り、毎年美しい花を咲かせています。

2009年、私たちコバヤシ精密工業が町田市忠生からこの地へ移転して以来、
敷地内にあるこの一本の桜は、私たちの歩みをずっと特等席で見守り続けてくれました。
この場所に移転してからの日々は、まさに挑戦の連続でした。
航空宇宙・防衛産業への参入を目指して品質マネジメントシステム
JISQ9100」を取得し、未知なる空や宇宙の領域へ足を踏み入れたこと。
動物向け医療機器の製造販売許可の取得や、UAV向け小型エンジンの製造といった新分野への進出。
そして、電気の見える化省エネコンサルに特化した子会社「エニマス」の誕生。
桜の木は、私たちがひとつずつ技術を磨き、壁を乗り越えていく姿を、言葉なく静かに見つめていました。

同時に桜が見守ってきたのは、そんな大きな挑戦の記録だけではありません。
私たちが笑い合い、時に全力で楽しんだ、あたたかな等身大の日常もすべて記憶しています。
かつてSIA神奈川の仲間が集まり、コバセイの食堂で一緒に受けた毎年の健康診断
ソロキャンプ愛好家のために本格的な削り出し鉄板を作り、
「試食会」と称してみんなでワイワイお肉を焼いたあの日。
年末になると、全員で真っ青な清掃用カッパに身を包み、
一年お世話になったマシンをピカピカに磨き上げた大掃除
そしてなぜか恒例になってしまった、決して上手いとは言えない出来で公開するズンバ
休日に会社へ集合し、車に乗り合わせて出かけたバーベキューのワクワク感。



真剣にものづくりに向き合う時間も、遊び心を忘れない時間も。
その大きな出来事と小さな日常のすべてが、今の私たちを形作るかけがえのない宝物です。
晴れやかな春も、凍えるような厳しい冬も。
時代の移り変わりや、会社の大きな転換期も、他愛もない日常の一コマも。
すべてを等しく、温かく見守ってきてくれた一本の桜。
これからも私たちがさらに新しい挑戦を始め、少しずつカタチを変えていったとしても、
この桜はきっと変わらず、私たちの未来を優しく見守り続けてくれるでしょう。
今年もまた、綺麗に咲き始めた桜の花を見上げながら、
私たちは次なる未来へ向けて、確かな一歩を踏み出します。