年に一度のJISQ審査

10月11日(火)、12日(水)の二日間、JISQ9100の審査がありました。
BSK(公益財団法人 防衛基板整備協会)の審査員の方を迎え、
事前に行った内部監査に携わった社員全員が、審査に同席します。

コバセイでは2014年よりJISQ9100を取得し、航空機の部品製造を行っております。
JIS規格(日本工業規格)なら聞き覚えがある方も多いと思いますが、JISQ9100とは何なのでしょうか。
JISQ9100は航空宇宙・防衛における品質マネジメントシステムです。
航空業界の仕事に携わるためには、JISQ9100の認証取得がなければ基本的には参入できません。
JISQ9100は日本規格でありながら、国際規格ISO9001の基準も
満たしているものとして国際的に通用する規格です。
※9100と9001で規格番号が違うことについては後述します。

ISO規格とは、「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるように
国際的に定められた規格です。
また、製品そのものではなく、組織の品質活動環境活動
管理するための仕組みにもISO規格は制定されています。
これらは「マネジメントシステム規格」と呼ばれ、
品質マネジメントシステム(ISO9001)
環境マネジメントシステム(ISO14001)などがあります。
このマネジメントシステムは英語、フランス語などで作成されていますが、
日本国内での使用を円滑にするために、
技術的内容や規格票の様式を変更することなく日本語翻訳され、
日本の国家規格として発行されたもの
JISQ9001JISQ14001です。
翻訳されたJISは、言語で作成されたISOと同じ内容であると認められており、
国際整合化が図られています。ISO9001とJISQ9001は同一に扱われています。

JISQ9001顧客に提供する製品・サービスの品質を
継続的に向上させていくことを目的とした品質マネジメントシステム
の規格です。
これはどのような業界でも使用できる規格であり、普遍的な内容にまとめられたものですが、
より実践的に使用できるよう、業界固有の要素について
追加要求事項を規定したもの
が、セクター規格です。
そのセクター規格の中の航空宇宙・防衛産業において製品・サービスの安全性を確保し、
信頼性を向上させるためのマネジメントシステム規格
JISQ9100です。
アメリカの規格AS9100やヨーロッパのEX9100と技術的に同等であり、
世界の航空宇宙・防衛産業でグローバルな部品調達基準として採用されています。

二日に渡る審査を経て、コバセイはJISQ9100の求める
「航空宇宙・防衛産業における顧客および規制要求事項を一貫して満たす製品・サービスの提供」
の基準に無事合格し、今年も世界基準を満たす製品を作ることができる企業として認証されました。
移り変わる社会の中でも変わらない精度を保って、お客様のご要望にお応えできる企業でありたい。
そんな思いも持ちつつ、今年もJISQ9100認証の肩書きを持って邁進して参ります。
 

 


展示会情報
【開催中】10/19-21日 東京ビックサイト 産業交流展2022

10/26-28日 ポートメッセなごや グリーンファクトリーEXPO