仲間でも容赦なし!コバセイの内部監査

コバセイでは2014年よりJISQ9100を取得し、航空機の部品製造を行ってきました。
JISQ9100とは、JIS規格の中の航空・宇宙・防衛における品質マネジメントシステムのことで、
日本規格でありながら国際規格ISO9001と同じものとして機能する、国際的に通用する規格です。
日本で航空業界の仕事に携わるためには、このJISQ9100の認証取得が必須です。

JISQ9100の要求事項(shall項目)のひとつとして、定期的な内部監査の実施があります。
日本規格協会発行 品質マネジメントシステム‐航空、宇宙及び防衛分野の組織に対する要求事項では、
「組織は、品質マネジメントシステムが次の状況にあるか否かに関する情報を提供するために、
あらかじめ定めた間隔で内部監査を実施しなければならない」として、
1. 品質マネジメントシステムに関して、JISQ9100・組織自体が既定した要求事項
(顧客及び適用される法令・規制上の品質マネジメントシステム要求事項を含むことが望ましい)
2. 有効に実施され、維持されている。

この2点及び監査内容についての6項を要求しています。

▼内部監査員

▼内部監査の様子

コバセイではこの要求に則り、年に一度内部監査を実施しています。
頻度・方法・責任・計画要求事項を決定し、プログラムの計画・確立・実施及び維持の状況は
都度詳細に記録され、報告されます。
手順の客観性とフェアな監査のため、監査員は監査のたびに選出し直します。
監査内容は当日まで機密情報として、監査員以外誰にも漏らされることはありません。
当日はJISQ9100の規格に則った運営ができているか、部署ごとに監査が入り、
監査員は部署に対して質問をしたり、資料の提出を求めます。
監査での指摘事項は「重大な不適合・軽微な不適合・改善の機会(気づき事項)」の3つに分類されます。
JISQ9100では外部審査に於いて「改善の機会」の指摘は是正しなくても良いとされていますが、
コバセイの内部監査では昨年、「改善の機会」でも真摯に受け止め改善を図り、
是正報告書を作成する
よう、内部監査規定を改訂しました。
監査プログラムの実施と監査結果は、関連する管理層にも報告が義務化されていて、
証拠として文書化して保管します。

▼内部監査ファイル

コバセイという組織のマネジメントシステムがどのように運用されているかについて、
社内でチェックすることで、仕組みの運用が社内で定めた計画・ルールに沿っているか
JISQ規格要求に沿い、効果的に運用されているかが確認できます。
また、定期的に内部監査を行うことでマネジメントシステムの運用を
形骸化・陳腐化させない、という効果もあります。

ドローン産業が飛躍的に推進する現代、航空業界は大きな変革の時を迎えようとしています。
ドローンエンジン事業も進めるコバセイでは、今後JISQ9100取得保持は大きな武器となってきます。
JISQ9100を保持することは簡単ではありませんが、
国際規格に則った企業であり続けるため、今後社員一同努力して参ります。