農業へのドローン参入

コバセイは精密機器部品製造のほかに、ドローン用エンジンの製造も行っております。
ドローンといえばリチウム電池式が主流の現代、エンジン搭載ハイブリッドドローンがどのような場面で活躍できるかをご紹介致します。
まずリチウムドローンとエンジン搭載ドローンの圧倒的な違いは、持続力。
今のリチウム式ドローンの持続力は無負荷状態で最大45分、悪天候や搭載物が重かった場合には8分程度でスタミナ切れになってしまうのが現状です。
それに対してエンジン搭載ドローンは2時間程度の飛行が可能になります。
国土の広い国ではエンジンを搭載したドローンの登場で、ドローンが「カメラがついただけの飛行物体」だった時代はとっくに終わり、産業で大活躍しています。

農業でのドローンの仕事を例に挙げると、まずは種まきができます。また、トラクターや大きな機械を動かして作物を傷つけることなく、上から農薬や肥料を撒くこともできます。
半日かかる仕事が、畑に入ることなく30分~1時間で済む時短になります。
作物が育ってきたら、次はデータ採取です。
撮影した画像データを撮り溜めていくことで、AIが生育状況を確認したり、病気や害虫被害を防いだりします。
毎年の画像データを残しておくことで全体に散布していた農薬も、被害が出ている場所、出そうな場所にピンポイントで撒くこともできるので、農薬のコスト削減にもつながります。
驚くべきは、ドローンのコントロールすら必要なくなっていることです。
現在公共の場での自動飛行は安全性や正確性の課題が残っていて実現はできていませんが、個人所有の農場では、ボタンひとつで飛んで作業して戻ってくる、完全自動飛行が実装されている国もあります。
今回は農業に絞ってお話ししましたが、ドローンの可能性はさまざまな業界で広がりを見せています。
どんな業界にもドローンが役に立つ、そんな時代がすぐそこまで来ているのです。