コバセイは精密機器部品製造のほかに、ドローン用エンジンの製造も行っております。
いまやドローンが「カメラがついただけの飛行物体」だった時代はとっくに終わり、さまざまな産業で大活躍しています。
今回は調査ドローンの活躍をご紹介いたします。
ドローンを使用する最大のメリットは、人が足を踏み入れることが困難な場所でも飛んでいけることです。
日本でドローン点検しているのは、橋脚や外壁など、高くて足場のない建造物の調査です。
日本の道路やトンネル、橋などのインフラ設備は、高度経済成長期に集中して建設されたため、今すぐ保守点検をしなくてはならないものが多数あります。
そんな人の手が回りきらない時に役立つのがドローンです。
ドローンで調査する利点は、まず低コストであること。
今までは足場やゴンドラを組んだり、ロープブランコで調査をしていましたが、ドローンならそれらの設置が必要なく、人件費を削減することができます。
また、足場を組む時間もなくなるので、面積が広く高い建物でも短期間に調査することができます。
そして重要なのが安全であること。高所に直接人が行くことがないので、安全に調査を進めることができます。
ゴンドラやロープブランコを利用して10日かかる調査も、ドローンなら2日、費用も半分程度になります。
撮影した画像から外壁やコーキングの劣化を点検できる他にも、4Kカメラで空撮を行い、3Dモデリングによるデータ解析もされています。
屋根や太陽光パネルの点検、広大な土地の測量、地形検査にもドローンが活躍しています。
ここで問題になってくるのがドローンのバッテリーの持続力です。
今のリチウム式ドローンの持続力は無負荷状態で最大45分、悪天候や搭載物が重かった場合には8分程度でスタミナ切れになってしまうのが現状です。
それに対してエンジン搭載ドローンは2時間程度の飛行が可能になります。
コバセイはエンジン搭載ハイブリッドドローンの普及で、日本の産業はより豊かになっていくと考えています。
人の手の届きにくいところにドローンを、今後もドローンの可能性は無限に広がっていくでしょう。