電気代リバウンドの原因を究明します!

【夏の自由研究特大号】

今月も6月の電気使用量が確定し請求が来ましたのでご報告です。
結果は無念の前年比電気代33%増・使用量34%増でした。

▼2024年6月電気使用量推移

電気代と使用量激増の原因を究明するため、まずは電気明細を紐解いていきます。

▼2023年6月の電気使用

▼2024年6月の電気使用

請求明細を比較すると使用量が上がったため、契約電力が上がっています。
電気量料金を見ても、重量料金が夏季も他季も単価が上がっています。
(6/11-7-10の使用で、6/30までは従量料金:他季、7/1からは従量料金:夏季で計算されます。)
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーを使用して発電される電力を電力会社が買い取り
買い取り費用の一部を全ての電気利用者から集金するシステムです。
再生可能エネルギー発電促進賦課金=使用電気量×単価なので、ここも支払い額が増えています。
使用量が増えた契約電力が上がる
→結果として全ての単価が上がって
しまい、請求が激増したようでした。

2024年は燃料費等調整額燃料価格や為替レートの影響のほか、政府からの補助もあり、
支払額からマイナスされる計算になっていましたが、それでも契約電力アップには抗えなかったようです。
契約電力は使用量ピークを抑えれば下げることができます。
電力を多く使う設備の使用時間を分散する、使用ピーク時間にエアコンや大きな設備をオフにするなど
工夫はしてきましたが、何かが原因で使用量を抑えきれなかったことが敗因でした。

次に調べたのが2023年6月と2024年6月の天気情報です。
昨年よりも暑い日が続いていればエアコンの使用頻度があがり、電気使用量が上がってしまうのではないでしょうか。
気象庁で神奈川県のデータを調べてみましたが、明らかに今年の方が暑いというようなデータは得られませんでした。

最後に考えられるのは現場の機械の稼働率ですが…
こちらは弊社のENIMASPROのエネルギーバランスシートを比較して、どこに電気が割かれていたのか計算します。
なお、電気料金請求は6/11-7/10、ENIMASの月間グラフは6/1-6/30のため、使用電力量の違いがでますことはご承知おきください。

▼2023年エネルギーバランスシート

▼2024年エネルギーバランスシート

23年のマシニングセンタの電気使用量は全体15,136kWh×74.3%11,246kWh
24年も同様に計算すると16,435kWhで24年の方が稼働しています。
またエアコンの電気使用量は23年2,081kWh24年2,844kWhなので、
エアコンも少し上がってしまっていますが、マシニングセンタの差の方が大きいことがわかりました。
結果、今年度6月の電気使用量増加は内製稼働率の上昇でした。

今回電気使用量は上がってしまいましたが、ENIMASで電気の使い道を見える化して、事業所として喜ばしい結果ということがわかりました。
省エネは無理のない範囲で行う、効率的なエネルギー使用のことです。
今後も無理のない範囲で削減ポイントを見つけ、まずは契約電力を下げ、電気代ダイエットに臨んで行きたいと思います。

ちなみに…
エニマス二関専務からは「マシニングセンタの電気使用には待機電力も含まれているから、
社内の生産量が上がっているかどうかも確認しないとその内製稼働率の上昇とは言い切れないなぁ(笑)」

とのコメントで、厳しい採点に終わりました。

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