求められる場所の先にも手を差し伸べたい

コバセイでは、業界の垣根を超えた先に新しい使命があるのではと、
日々さまざまな業界の皆様と交流を深めています。
今回は美容業界で同じように業界の垣根を越えようとしている方を取材してきました。
取材にご協力いただいたのは、美容サロン立ち上げ準備中のkurumiさんです。

▼ケアビューティスト kurumiさん

kurumiさんも美容業界だけに留まらない仕事を目指されていて、
ターゲット層は「美容から離れざるを得なかった人」
広報は眉モデル、メイクモデル、ヘアモデル、ネイルモデルになりながらの取材です。
kurumiさんは手際よく広報の眉毛を抜きつつ話してくれました。
「女性は何歳になっても女性であり、美しくありたいのに、
自分に手をかけられない時期が多すぎると思いませんか。」

美容に興味を持ち始めた学生時代は校則で縛られ、就職後も社内規則があります。
育児中は化粧時間の確保もままなりません。
そしていざ時間ができた時には自分の加齢により体力気力が衰え、美容にかける力がなくなってしまいます。
「そんな毎日を送っている女性に、綺麗になることの喜びを提供したいんです。」
その為にまず思いついたのが「介護美容」だそうです。
kurumiさんはお店を立ち上げる前に、介護施設を回って、利用者の方と交流を始めました。
介護施設で日常のお化粧もやめてしまった方にメイクやネイルをして、
綺麗になることそのものをレクリエーションとして楽しんでいただく活動をしています。

▼介護施設で活動されるkurumiさん

取材に応じながらも、「広報さんはここが素敵だから、ここを活かしたメイクはこう!」
「私の自己満足に終わったら、喜んでもらうっていう目標が達成できないから、
なりたい自分を教えてくださいね!」

とkurumiさんは相手の良さを引き立て、相手に寄り添った対応をしてくださいました。

また、「今主流のジェルネイルは、長持ちする代わりに自分で落とせない
ことも問題に挙げていました。
ジェルネイルはネイルサロンで専門のリューターで樹脂を削り落とすしか方法がなく、
気軽にやめることができません。
これでは、仕事先でネイルが出来ない人たちが遊びに行く日だけ、
別な日だけ楽しむにはハードルが高くなってしまいます。
そこでピールオフジェルという自分で剥がせるジェルを使って、
数日間楽しんだ後は自分で剥がして日常に戻れるようなネイルサロンを開こうと思ったそうです。
コバセイでステンレスの棒を切断する時に出て来た、粉状の切粉をネイルに使えないかと持参したところ、
流行の「ニュアンスネイル」に取り入れてくれました。
ラメよりは大きく、渋い銀色が爪にアクセントを加えます。
コバセイのイメージカラーの青切粉の、工業系ニュアンスネイルです。

▼切粉入りのニュアンスネイル

小さなことですが、工業×美容が成り立った瞬間でした。
全く業界の違う方の取材でしたが、目指すところは同じ、
「今必要な人以外にも“私の仕事”が役に立つ」という信念でお仕事をされていました。
コバセイでも、お客様に喜んでいただく仕事をすべく加工・検査・組立を承っておりますが、
工業とはかけ離れた場所にもコバセイを必要としている方がいるはずです。
そんな方々とも一緒にお仕事ができるよう、コバセイは相模原の片隅から発信を続けます。
コバセイってどんな会社?とご興味が湧きましたら是非工場見学にいらしてください。
業界を超えたお仕事をお待ちしております。

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